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仲介手数料は交渉できる?断られる理由や交渉方法をご紹介

2024.10.09

仲介手数料は交渉できる?断られる理由や交渉方法をご紹介

多くの方が、仲介手数料の高さに悩まされています。また、交渉の仕方がわからず、諦めてしまう方も少なくありません。

「仲介手数料をもう少し安くできないかな」
「交渉したいけど、断られそうで怖い」

このような悩みをお持ちではありませんか?実は、仲介手数料は交渉できる可能性があるのです。

この記事では、仲介手数料の交渉方法や成功のポイント、断られる理由などを詳しく解説します。参考にしていただき、仲介手数料の交渉を成功させていただけたらと思います。

賃貸物件の仲介手数料は交渉で安くできる?

賃貸物件の仲介手数料は、交渉次第で安くできる可能性があります。不動産会社によって対応は異なりますが、多くの場合、交渉の余地はあるでしょう。

ただし、交渉が成功するかどうかは、物件の人気度や時期、不動産会社の方針など、さまざまな要因に左右されます。
そのため、交渉する際は適切な方法や時期を選ぶことが大切です。後述する交渉のコツを参考に、上手に交渉を進めてみましょう。

そもそも仲介手数料とは

仲介手数料は、不動産取引において重要な役割を果たす費用です。これは、賃貸物件や売買物件を探す際に不動産会社が提供するサービスの対価として支払われるものです。

仲介手数料の主な目的は以下の通りです。

・物件情報の提供や内見の手配
・契約交渉や書類作成のサポート
・物件所有者との連絡調整

仲介手数料は、不動産会社にとって重要な収入源となっていますが、入居希望者にとっては大きな出費になる場合もあります。そのため、仲介手数料の交渉を検討する人も少なくありません。

仲介手数料の相場

仲介手数料の相場は、一般的に賃料の1ヶ月分と言われています。しかし、相場は地域や物件の種類によって異なるため、一概に決まった金額はありません。

仲介手数料の相場が変動する理由は、主に以下の要因によります。

・物件の所在地
・物件の種類(マンション、アパート、戸建てなど)
・賃料の金額
・不動産会社の方針

注意すべき点として、仲介手数料には上限が定められています。宅地建物取引業法により、賃料の1ヶ月分プラス消費税を超えてはいけないと規定されています。

参照:宅地建物取引業法 | e-Gov 法令検索

しかし、実際の取引では、この上限いっぱいの金額を請求されることが多いのが現状です。そのため、仲介手数料の交渉の余地は十分にあると言えるでしょう。

仲介手数料を交渉する方法

仲介手数料は交渉できる?断られる理由や交渉方法をご紹介

仲介手数料の交渉方法は、対面、メール、電話の3つの方法があります。それぞれの特徴を理解し、状況に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。

対面の場合

対面で仲介手数料の交渉をする場合、誠意を持って丁寧に対応することが大切です。不動産屋さんを訪れる際は、まず交渉の意思をはっきりと伝えましょう。

具体的な交渉方法としては、以下のポイントを押さえると良いでしょう。

・事前に仲介手数料の相場を調べておく
・交渉の根拠となる理由を明確に準備する(例:他の物件との比較、予算の制限など)
・笑顔で礼儀正しく接する
・相手の話をしっかりと聞き、理解を示す
・具体的な金額を提示する(例:「仲介手数料を半額にしていただけませんか?」)

交渉の際は、相手の立場も考慮しながら進めることが重要です。不動産屋さんも仕事として取り組んでいることを理解し、無理な要求は避けましょう。

また、交渉が難航した場合は、別の条件での妥協案を提示することも効果的です。例えば、仲介手数料は通常通りだが、契約時の諸経費を減額してもらうなどの提案ができます。

メールの場合

メールは対面や電話と比べて、相手の反応を即座に確認できないため、より慎重に言葉を選ぶ必要があります。

まず、交渉の意図を明確に伝えることが大切です。
メールの件名には「仲介手数料について相談」などと明記し、本文では具体的な金額や条件を提示しましょう。
例えば、「仲介手数料を○○円に値引きしていただけないでしょうか」というように、明確な数字を示すことが効果的です。

次に、交渉の理由を丁寧に説明します。単に「安くしてほしい」というのではなく、以下のような具体的な理由を挙げると良いでしょう。

・他の不動産会社では○○円で対応可能と言われた
・引越し費用や初期費用がかさむため、少しでも抑えたい
・長期契約を検討しているので、初期費用を抑えられると助かる

また、メールでの交渉では、相手の立場を尊重する姿勢が重要です。「ご検討いただけますと幸いです」や「お手数をおかけして申し訳ありませんが」などの丁寧な表現を使うことで、良好な関係を保ちながら交渉を進められます。

このように、メールでの仲介手数料交渉は、明確さと丁寧さのバランスが重要です。具体的な数字と理由を示しつつ、相手の立場を尊重する姿勢を保つことで、交渉成功の可能性が高まります。

電話の場合

電話での仲介手数料交渉は、対面よりも気軽に行えるメリットがあります。ただし、相手の反応が見えないため、コミュニケーションには注意が必要です。

電話で仲介手数料の交渉を行う際は、事前に交渉内容を整理しておくことが重要です。具体的には以下のポイントを押さえておきましょう。

・希望する仲介手数料の金額
・交渉の根拠(他社の相場など)
・契約する意思があることの表明

交渉の際は、まず不動産会社に対して丁寧な言葉遣いで挨拶をします。その後、物件への興味を伝え、仲介手数料について相談したい旨を伝えます。

例えば、次のように切り出すといいでしょう。

「お世話になっております。先日拝見した〇〇物件について、大変興味を持っています。つきましては、仲介手数料について相談させていただきたいのですが、よろしいでしょうか?」

相手の反応を確認しながら、希望する金額や交渉の根拠を丁寧に説明します。この際、感情的にならず、冷静に対応することが大切です。

また、電話での交渉は記録が残りにくいため、交渉内容をメモしておくことをおすすめします。交渉が成立した場合は、後日メールなどで内容の確認を行うと良いでしょう。

仲介手数料の交渉を成功させるポイント

仲介手数料の交渉を成功させるには、いくつかのポイントがあります。
3つのポイントについて解説します。

複数の不動産屋に相見積もりを取る

複数の不動産屋に相見積もりを取ることは、仲介手数料の交渉を成功させる上で非常に効果的です。これによって有利な条件を引き出せる可能性が高まります。

なぜ相見積もりが効果的なのでしょうか。それは、不動産会社間の競争を促し、より良い条件を引き出せるからです。複数の会社から見積もりを取ることで、各社の提示する仲介手数料の相場が把握でき、交渉の際の強力な材料となります。

具体的な相見積もりの方法としては、以下のようなステップがあります。

・3社以上の不動産会社を選び、同じ条件で見積もりを依頼する
・各社の仲介手数料の金額や、含まれるサービスを比較する
・最も条件の良い会社の見積もりを基準に、他社と交渉する

相見積もりを活用することで、仲介手数料の交渉をより有利に進められる可能性が高まります。ただし、最終的には自分のニーズに合った不動産会社を選ぶことが重要です。金額だけでなく、サービスの質や対応の良さなども考慮して、総合的に判断しましょう。

繁忙期を避ける

仲介手数料の交渉を成功させるには、繁忙期を避けることが重要です。不動産業界の繁忙期は、多くの人が引っ越しをする3月から4月にかけてです。この時期を避けて交渉することで、成功の確率が高まります。

その理由は、不動産会社が比較的余裕を持って対応できるからです。繁忙期は物件の問い合わせや内見の予約が殺到するため、仲介手数料の交渉に応じる余裕がありません。
一方、閑散期は新規の顧客獲得に積極的になるため、交渉に応じやすくなります。

具体的には、以下の時期が交渉に適しています。

・5月から6月:新年度が始まり落ち着いた時期
・10月から11月:年末年始の引っ越しシーズン前の比較的静かな時期

これらの時期は、不動産会社の担当者も余裕を持って対応できるため、仲介手数料の交渉がしやすくなります。また、物件の空室率も上がりやすいため、オーナーも条件交渉に応じやすくなる可能性があります。

金額次第ですぐ契約する意思を伝える

仲介手数料の交渉を成功させるためには、金額次第ですぐに契約する意思を伝えることが効果的です。
その理由は、不動産会社にとって契約の確実性が高まるからです。すぐに契約できる見込み客は、時間と労力をかけずに成約に結びつけられるため、不動産会社側も柔軟な対応をしやすくなります。

具体的な伝え方としては、以下のようなアプローチが考えられます。

「仲介手数料を○○円まで下げていただければ、今すぐにでも契約させていただきます」
「手数料が希望額であれば、本日中に契約書にサインする用意があります」

これらの表現を使うことで、不動産会社に対して明確な条件と即時の行動を示すことができます。ただし、実際に契約する意思がない場合は、このような発言は避けましょう。不誠実な態度は、交渉を難しくする可能性があります。

また、このアプローチを取る際は、事前に物件や条件をしっかりと確認しておくことが重要です。急いで契約することで、重要な点を見落としてしまうリスクもあるためです。

仲介手数料の交渉が断られてしまう原因

仲介手数料は交渉できる?断られる理由や交渉方法をご紹介

仲介手数料の交渉が断られてしまうのには、いくつかの理由があります。不動産会社にとって忙しい時期や、交渉の仕方によっては交渉が難しくなることがあります。

2パターンのよくある失敗例をご紹介します。

繁忙期に交渉してしまう

仲介手数料の交渉が断られてしまう大きな理由の一つは、繁忙期に交渉を試みることです。

繁忙期は不動産業界が最も忙しい時期であり、この時期に交渉をすると断られる可能性が高くなります。その理由は、需要が供給を上回っているため、不動産会社にとって値引きの必要性が低くなるからです。

繁忙期は不動産会社にとって顧客が豊富にいるため、仲介手数料の交渉に応じる余裕がありません。むしろ、繁忙期には通常よりも高い手数料を設定する会社もあります。

繁忙期を避けることで、じっくりと物件を吟味する時間も確保できます。焦らずに交渉することで、より良い条件で契約できる可能性が高まります。

高圧的な態度を取ってしまう

仲介手数料の交渉で高圧的な態度を取ってしまうと、交渉が断られる可能性が高くなります。これは、不動産業者との良好な関係を築くことができず、交渉の余地を狭めてしまうためです。

高圧的な態度には、以下のような例が挙げられます。

・大声で話す
・威圧的な言葉遣いをする
・相手の話を遮る
・一方的に自分の要求を押し付ける

このような態度は、不動産業者に不快感を与え、交渉の雰囲気を悪くしてしまいます。結果として、仲介手数料の交渉が成立しにくくなってしまうのです。

交渉を成功させるためには、相手を尊重する姿勢が大切です。具体的には、以下のようなポイントに気をつけましょう。

・丁寧な言葉遣いを心がける
・相手の話をよく聞く
・自分の要望を冷静に伝える
・感情的にならず、理性的な態度を保つ

例えば、「仲介手数料を少し安くしていただくことは可能でしょうか?」と丁寧に尋ねるのと、「仲介手数料を下げろ!」と強い口調で要求するのでは、相手の反応が大きく異なります。

まとめ

仲介手数料交渉の成功には、適切な時期や方法を選ぶことが大切です。

例えば、繁忙期を避けて交渉したり、複数の不動産会社から相見積もりを取ったりすることで、交渉の余地が生まれやすくなります。また、対面、メール、電話など、状況に応じた交渉方法を選ぶことも大切です。

ただし、高圧的な態度は避け、礼儀正しく交渉することが重要です。これらの知識を活用すれば、仲介手数料の交渉をスムーズに進められる可能性が高くなります。契約時にこれらのポイントを意識して、賢く交渉してみましょう。

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