賃貸契約の初期費用はどのくらい必要?相場や内訳、節約方法をご紹介
賃貸契約の初期費用はどのくらい必要かご存知でしょうか?
そもそも初期費用に何が含まれていて、どのくらいの相場なのかわからないという方もいらっしゃるかと思います。
本記事では、賃貸契約の初期費用はどのくらい必要か、内訳イメージと相場、初期費用の節約方法についてご紹介してまいります。
目次
賃貸契約の初期費用とは?
賃貸契約をする際に、最初に必要な費用のことを初期費用と呼びます。
家賃だけではなく、敷金や礼金、保険料や手数料なども含まれた費用になるため、だいたい家賃の半年程度は必要になることが一般的です。
また、賃貸物件に直接関係のある費用以外にも、引っ越し費用や物件によってはインターネット回線の工事費用なども必要になるため、全体では家賃の半年~1年程度が初期費用になることもあります。
初期費用の内訳イメージと相場
こちらでは賃貸物件の初期費用の内訳イメージと、それぞれの相場についてもご紹介していきます。
敷金
敷金は、賃貸契約を結ぶ際に貸主側に対して支払う保証金のようなものです。
賃貸住宅を借りる際の保証金として、貸主側が家賃の滞納や物件の損傷などに備えて受け取る金額であり、退去時の原状回復費用に充てることもあります。
敷金の相場としては、月額家賃の1~2ヶ月分を求められることが一般的です。
家賃の滞納や物件の損傷があった場合に充当されることがありますが、賃貸契約が終了した際、借主側が物件を適切に使用していた場合は、原則として敷金は返金されます。
礼金
礼金は、賃貸契約を結ぶ際に貸主側へのお礼として支払う費用のことを指します。
ひと昔前の文化的な要素もある礼金ですが、相場は月額家賃の1~2ヶ月分が一般的です。
地域によっても相場は異なり、また今では少なくなってきていますが、関西や九州といった一部の地域では敷引きと呼ばれ、退去時に敷金から差し引かれることもあります。
最近では礼金を不要としている物件も増えてきております。
家賃
家賃は、賃貸物件を借りる際に毎月支払う費用で、貸主側に対して支払います。
家賃の金額は、物件の広さ、立地、設備、周辺環境などによって異なります。
初期費用として発生する家賃に含まれるのは、前家賃と呼ばれる次月分の家賃と、当月の日割り家賃であることが多いでしょう。
前家賃は契約のタイミングによって必要かどうかが変わることもあります。
しかし、前家賃は不動産会社や貸主によってルールも異なるため、気になる場合は事前に確認しておくことがおすすめです。
また、管理費や共益費を含めた家賃を月の日数で割り、契約日から月末までの日数をかけたものが日割り家賃として発生します。
仲介手数料
仲介手数料は、不動産会社に支払う手数料のことを指します。
不動産会社は賃貸物件を探している人と貸主をマッチングさせ、契約を成立させるまでの仲介役として入ります。
仲介手数料は、このサービスを提供する代わりに発生する費用で、一般的には月額家賃の1~2ヶ月分が相場です。
賃貸契約をする際、不動産仲介業者を通じて物件を探す場合には、この手数料を支払うことが一般的ですが、不動産会社や地域によって異なるため、初期費用を節約するポイントになることもあるでしょう。
火災保険料
火災保険料は、賃貸住宅に入居する際に必要な保険料です。
火災保険と言っても、火災だけが対象と言う訳ではありません。
火災をはじめ、落雷や風災、水害や雪害といった自然災害によって住居が損傷を受けた際の修理費用や再建費用も対象となることが多いです。
賃貸契約を結ぶ際に、貸主側から求められる場合が一般的で、初期費用の一部として支払われます。
その保険料は、保険の内容や契約期間によって変動しますが、一般的には15,000円~20,000円程度必要です。
鍵交換費用
入居時に受け取る鍵が、以前住んでいた住人と同じだとセキュリティに不安が残るため、入居時には鍵を新しくすることが多く、初期費用として含められています。
セキュリティに不安は残りますが、事前に相談をしておけば、鍵の交換を不要にできることもありますが、セキュリティを考えると鍵交換は行っておくことがおすすめです。
鍵交換費用の相場は、鍵の種類や数によって変動しますが、10,000円~20,000円程度です。
その他
初期費用には、その他にもさまざまな費用が発生することがあります。
例えば、通常は退去時に支払うことが多いハウスクリーニング費用を初期費用として請求されることもあるでしょう。
また、契約条件として保証会社への加入が必要な場合や、害虫駆除費や消毒費などが条件に含まれていることもあります。
ハウスクリーニングであれば30,000円以上必要となり、害虫駆除費や消毒費であれば15,000円~20,000円程度必要となります。
また、賃貸契約とは直接関係するわけではありませんが、インターネット工事費用や引っ越し費用、家具や家電なども必要になるため、トータルでどのくらい費用がかかるのかは事前に調べておくことも大切です。
初期費用を抑える「節約方法」とは
賃貸契約の初期費用を抑えるための節約方法についてもご紹介していきます。
閑散期の引っ越しを検討
賃貸市場には閑散期(需要が低くなる時期)と繁忙期(需要が高まる時期)があります。
閑散期に引っ越すことで、不動産会社や貸主側は空室を埋めようと、家賃や仲介手数料に割引を行う可能性が高まります。
閑散期は通常、春先や年末年始など、一般的な引っ越しのピークが過ぎた時期です。
こうした時期に引っ越しを検討すると、初期費用を節約できるでしょう。
仲介手数料の安いところを探す
仲介手数料は不動産会社によって異なります。
同じ物件であっても、手数料が低い不動産会社を選ぶことで、初期費用を抑えることができます。
一般的には家賃の1~2ヶ月程度必要ですので、1ヶ月分を下回ると仲介手数料としては安いと言えるでしょう。
フリーレント物件を探す
フリーレント物件は、1ヶ月から数ヶ月間の家賃が無料とされる賃貸物件のことを指します。
この期間中は家賃が免除されるため、当然初期費用を抑えることができます。
フリーレント物件を探す際には、不動産会社のウェブサイトから探したり、不動産会社に相談する際に伝えてみると良いでしょう。
ただし、フリーレント期間が終了したあと、一定期間内に解約となった場合は違約金などが発生することが多いため注意しましょう。
また、フリーレント物件以外にも敷金や礼金を無料にしている物件や、両方を無料にしている所謂ゼロゼロ物件というものもあるため、初期費用を抑えたい場合は併せて探してみると良いでしょう。
まとめ
本記事では、賃貸契約の初期費用はどのくらい必要か、内訳イメージと相場、初期費用の節約方法についてご紹介してまいりました。
賃貸契約の初期費用とは、賃貸契約をする際、はじめに必要となる費用のことを指します。
初期費用の内訳としては下記の通りですが、賃貸契約としての初期費用のトータルは家賃の半年程度必要になるケースが多いでしょう。
- 敷金
- 礼金
- 家賃
- 仲介手数料
- 火災保険料
- 鍵交換費用
- その他(ハウスクリーニング費、害虫駆除費、消毒費)
- 閑散期の引っ越しを検討
- 仲介手数料の安いところを探す
- フリーレント物件を探す